タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

お雛様

 今日妻がお雛様を飾った。このお雛様は、長女が生まれた時義父母が買ってくれたものだが、当時は関西の一軒家に住んでいたので、立派な7段飾りのものを買ってもらった。時は流れ贈り側の義父母は他界し、贈られ側の長女は健やかに成長して結婚し東京でマンション暮らしをしている。都会のマンションでこれを飾る場所は無い。
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 長女が結婚後新型コロナウイルスが感染拡大したので、コロナ禍の中、長女は盆休みも正月休みも帰省していないし、こちらも東京へ行けない状態なので、ビデオ通話で顔を見ながらの会話はできているが、どんな場所に住んでどのように暮らしているかは分からずじまいになっている。そしてそんな風に過ぎた2020年は、婚姻数も出生数も大幅減となっており、少子化に歯止めがかからず21年もこの傾向が続きそうな気配である。

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 上図は日本の出生率と出生数の推移を表すが、第2次ベビーブーム時200万人程度あった出生数が今ではその半分の100万人を割り込んでいるのが分かる。また、合計特殊出生率(一人の女性が生涯で産む子供の数)もこの25年ずっと1.5を割り込んでおり、少子化対策待ったなしと言われて久しい。そしてこの厳しい状況が、2020年、21年で更に悪化する方向にある。
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 上図は各国の出生率の推移であるが、先進国の中でもフランスの出生率が高いのは注目すべき点である。フランスは多様な保育サービス、手厚い家族手当の給付、仕事と子育ての両立支援策の充実などの施策により、1993年に1.66だった合計特殊出生率が2010年には2.02まで回復したそうだ。日本も、高齢者の福祉ばかりでなく、それ以上に若い世代を支援し、少子化対策にもっと本腰を入れないといけない。