タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

牡牛座は冬の星座

 昨晩は北陸の冬にしては珍しく晴れわたり、オリオン座がきれいに見え、その右上に牡牛座のα星アルデバランを見つけることができた。
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 星占いに興味はないが、私の誕生日が牡牛座に当たることから、私はずっと牡牛座は春の星座だと思っていた。それが間違いだと分かったのは、正月の三ヶ日に太陽系近傍の地図作りをするため、スマホに星座早見盤アプリを入れた時である。
 アルデバランはオリオン座の三ツ星を左(東)から右(西)へ延長して直ぐに見つかる明るい星である。この延長線を更に伸ばした先に昴(すばる)があるが、これは一つの星ではなく複数の星の集まり(星団)であって、昨晩は月光に圧倒され肉眼では確認できなかった。
 アルデバランの年齢は66億年と見積もられており、既に壮年期を過ぎ(主系列から外れ)、老年期に入っている(赤色超巨星への道に入っている)。恒星内部では水素を燃やし尽くしヘリウムの核融合反応が進行中である。また、大きさも太陽半径の44倍に膨れ上がり、表面温度は3000°Kに低下している。太陽もあと20億年も経てば、今のアルデバランと同じような星になるであろう。地球環境が大きく変わり人類の存続が危ぶまれることになるが、そんな心配をする以前に人類は滅亡しているであろう。ホモサピエンスが生まれてまだ20万年ほどしか経っていないが、その間の変化(進化?)が激し過ぎるのである。そして自らの繁栄のため、おびただしい数の種を絶滅に追い込んできたのである。きっとどこかでその報いが来るに違いない。