タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

英国変異ウイルスが国内で市中感染か?

 昨日厚労省は、静岡で英国変異ウイルスの感染者が3人出たと発表した。3人は、英国滞在経歴も無く、英国滞在経歴者との接触もないとのこと。「地域で面的に広がっているという証拠はない」との見解が示されてはいるが、これは逆に言えば、「地域で点群的に広がっている」ということを暗示しているわけで、いつもながらの「世間に不要な不安を与えない公表の言い回し」には呆れてしまい、もう文句を付けるのも諦めている。せめて、何人のサンプリング調査の内の3人と事実を具体的に言って欲しかった。でも、その具体的な数値が、世間の不安を煽るような値になっていたのかも知れない。
 私は世間に不安を煽るつもりは全くない。まず、日本においては変異種の感染拡大はもう経験済みだということを国民に分かり易く説明すれば良いと思っている。昨年の1月から2月にかけて、日本は武漢新型コロナウイルスと戦っていた。この頃はまだ感染を何とか沈静化できると思っていた。そんなところに変異した欧州型のウイルスが入ってきて感染拡大のスピードが一挙にアップした。論文によれば「感染力は武漢型に比べて5倍」であり、3月以降はこの変異した欧州型ウイルスが主流になっているわけである。
 今回は感染力が最大で1.7倍だから、欧州型が入ってきた時に比べるとインパクトは小さい。英国変異種は欧州型の亜流種と捉え冷静に対応すれば良いのである。