タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

コンポストから見える世界

 我が家では生ごみコンポストに入れて堆肥作りをしている。ただ、冬のこの時期は気温が下がるので微生物の活動も低調になる。そこで昨日、微生物へのご馳走となる小糠を撒いた。小糠はコイン精米機からもらい受けて来るものであり、春から秋にかけては畑に直接撒く堆肥にもなるものである。今朝コンポストを開いたら、微生物が行う発酵効果で土から湯気が出ており、ダンボールの壁面も湿気を帯びていた。微生物の生命力に改めて驚かされた。

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 12/24のブログでは、この辺りで個体数が一番多いのはムクドリかも知れないと言ったが、よくよく考えれば微生物の個体数には全然及ばない。このコンポストの中には数十兆から数百兆の微生物がいることだろう。また、その種類数も数万種類になることであろう。ウイルスと同じで世代交代のスパンが短く、従って進化(変異)のスピードが速い細菌類は、膨大な量の生物種に分化し繁栄している。下図には生物全種の進化系統図が示されているが、我々人類が属する動物界が赤枠で小さく書かれている。生物多様性の観点から見れば、人類がいかに小さな存在でしかないことが良く分かる。

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