タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

称名滝と常願寺川大転石

 昨日はGoToキャンペーンとやらに乗っかり、立山山麓のスキー場が臨めるホテルで一泊し温泉と料理を堪能した。
 明けて今日はまず、写真左で示す称名滝まで行った。称名滝は落差350mの日本一の滝である。1段目(最上部)が70m、2段目58m、3段目96m、4段目が126mと4段に分かれていて、4段目だけをとっても華厳の滝の落差97mを凌駕し、那智の滝の落差133mに肩を並べるほどだ。もっと有名になっても良いのだが、交通の便が悪い山奥にあるためか今一知名度が低く、本日は朝一のこの時間帯で、この雄姿を我々夫婦二人が独り占めにした。

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 その後、この滝の下流の称名川が合流する常願寺川に沿って扇状地を下って行き、写真右に示す大転石に辿り着いた。
 1858年4月に発生した飛越地震マグニチュード7.0-7.1と推定され、この地震による鳶山崩れにより、立山カルデラ河道閉塞が生じ堰止め湖が形成された。そしてその後に発生した余震と誘発地震によりこの堰止め湖が決壊し、土石流が下流の平野部に大きな被害をもたらした。写真に示す大場の大転石は、直径6.6m、推定質量400tの花崗閃緑岩の巨石であり、常願寺川周辺にはこのような巨石が40数個残されている。このような巨石を転がす土石流が襲ってきたのかと思うと自然の驚異に畏怖の念を抱く。
 さて、話をGoToトラベルに戻せば、今回のホテル宿泊費が35%割引きされ、その上5000円の地域クーポン券が付いたわけだからお得感は十分ある。コロナで疲弊した経済の活性剤になって欲しいものである。
 なお、クーポン券の使用はトラベル当日に限定となるため、この巨石を見学後、妻はドラッグストアとスーパーでクーポン券を使い切った。クーポン券は電子クーポンとなり、「支払いは2000円分をクーポンで、足りない分をPayPayで支払う」と妻が言ってスマホの画面をレジ店員に差し出した時、その店員が対応できなくなり、奥の方からベテランの定員がお出ましになって対応した。いやはや電子決済もなかなか難しい。